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「最もプライオリティーの高い大会」(遠藤)と位置付けたアジア挑戦は、無惨な結果に終わった。J2降格を強いられた12年以来となるグループステージ敗退。当時の戦績(1勝5敗)を勝ち点で下回る2分4敗は、クラブ史上ワーストとなるだけでなく、過去のJリーグ勢を見ても例がない屈辱的なモノだ。
「グループステージでまだ勝ちがないし、消化試合はない」(長谷川監督)。形の上ではもはや未来につながることがない一戦を、指揮官は決して捨て試合にしたわけではない。クラブ史上初のラウンド16進出に向けて意気込む豪州王者に対して、G大阪の数少ない希望は、アピールに燃える控え組のモチベーションの高さだった。「1勝して大阪に帰る」。出場選手の中で数少ないレギュラー格の丹羽はこう意気込んだが、今大会の悪い流れは続いたままだった。
長沢がハンドで与えたPKを13分に決められ先制点を献上すると、攻守両面で連係に不安を残すチームは一気に浮き足立つ。そして17分にも稚拙なミスにつけ込まれ2点目を許した。この時点で試合の大勢は決まっていた。スコアレスドローに終わった開幕戦を除けば、毎試合先制点を献上して追う展開が続いていた今大会。ぶっつけ本番に近い攻撃陣に2点のビハインドをひっくり返す力があるはずもなく、攻守両面で優位に立つメルボルン・ビクトリーに支配される展開が続いた。後半から堂安を投入し、藤本をボランチに変更。リスク覚悟の布陣で反撃に出たG大阪が徐々にボール支配で勝り始めたものの、メルボルンVは鋭いカウンターで対抗。岩下の奮闘がなければ3点目を許している展開だった。
85分にショートコーナーからのこぼれ球をアデミウソンが押し込んで1点差に詰め寄ったが、無情のタイムアップ。得点数も失点数もグループG最低の数字で、攻守両面に力不足だったG大阪。振り返れば、必然のグループステージ敗退だった。(下薗 昌記)