■大宮アルディージャ
あらためて言うまでもなく、浦和との“さいたまダービー”は大宮にとって特別な試合だ。J1復帰を果たし、2年ぶりに浦和と戦う権利を得た今季はなおさらだ。
地元出身の主将・菊地はダービーの位置付けを次のように語る。
「同じ市でダービーをできるのは、J1ではさいたまダービーだけ。中3日だけど周りも盛り上がっているし、良い準備をして良いゲームをしたい」
前節・福岡戦(2○1)では前々節・鹿島戦(0△0)からメンバーを入れ替えながら勝ち点3を獲得。選手のコンディションを調整し、すべてを出し尽すための準備を進めている。公式戦10試合負けなしを続け、リーグでも5位に付けて迎える今回のダービーは、大宮が積み上げてきたモノを大きくアピールする絶好の機会でもある。
「最近はホームで1敗3分と、ファン・サポーターに勝利を届けられていない。レッズ相手にも堂々と戦って、皆さんに興味深く思っていただけるような試合にしたい」(渋谷監督)
5月8日、大宮がさいたま市をオレンジに染める。(片村 光博)
■浦和レッズ
「気迫で大宮をぶっ潰せ!」。大宮戦を控え、浦和の練習場とクラブハウスがある大原サッカー場には横断幕が掲げられていた。2年ぶりの“さいたまダービー”。サポーターは戦闘モードだ。もちろん、「サポーターはゴールを期待している。その期待に応えられるように、勝ち点3を取るために頑張る」と興梠が話したように、選手たちも“決戦”に向けて気持ちを込める。
浦和は3日にACLグループステージ最終節の浦項戦(1△1)を戦ったが、多くの主力を温存。さらに選手たちが「中2日や中3日とは全然違う」という中4日での試合であり、ベストメンバーが良好なコンディションで臨めるだろう。むしろ4日にリーグ戦を戦っている大宮より状態は良いと言える。
浦和は4月のリーグ戦をACLと平行して戦いながら4勝1分の無敗で首位に浮上したが、大宮も2勝3分の無敗。好調な相手に対して真価を見せたい。特にチームの好調の理由は「チームとしての攻守の切り替え」(柏木)の速さであり、大宮戦も「心掛ける」(柏木)ポイントであることは間違いない。
また、浦和にとってはユース出身で2001年から14年まで所属したGK加藤順大との初めての対決にもなる。かつての仲間からゴールを奪って勝利し、5月も好スタートを切りたい。(菊地 正典)