数字以上の貢献度。完全復活を印象付ける活躍
「本物の李忠成が帰ってきた」。4月を4勝1分という好成績で終えた浦和において、その立役者となった李は、何度もそう話してきた。その活躍ぶりから“完全復活”と言って差し支えないだろう。
浦和に加入して約2年間、力を発揮できなかった。しかし、昨季の終盤からコンディションを上げると、昨年度の天皇杯4回戦以降、特に準々決勝(神戸戦・3●0)、準決勝(柏戦・1●0)では連続ゴールを決める出色の働きを見せた。その勢いのまま新シーズンを迎えると、昨季はわずか7試合しかなかったリーグ戦の先発出場が、今季はすでに『9』に達した。
そして、4月は2得点2アシストを記録。ゴール数こそ興梠慎三、武藤雄樹を下回るが、アシスト数はチーム最多。そして、その貢献度は数字だけでは計れない。前線で体を張り、ボールのないところでも精力的に動き、激しく守備をする。その点で興梠や武藤に問題があるのではない。李の働きぶりがあまりに圧倒的過ぎるのだ。
ただ、この4月の活躍にも、「もっと点が取れた」と満足することはない。4月には熊本での支援活動、先日はレスターもとい岡崎慎司のプレミアリーグ制覇に刺激を受けた。言いあらためよう。李の4月の活躍は“完全復活”ではない。まだまだ、その序章に過ぎないのだ。 ( 菊地 正典)