白熱した2年ぶりの決戦。浦和が貫禄を示す
2年ぶりのさいたまダービー。試合前から両チームのゴール裏の応援がヒートアップするなどダービーらしい雰囲気になった試合で、最初にペースをつかんだのは大宮だった。
[4-4-2]のコンパクトな3ラインで浦和の攻撃を迎え、奪ってからカウンター。立て続けに浦和のディフェンスラインの裏を突いてチャンスを作るが、23分の家長のシュートが左ポストに当たるなど、決め切れない。一方の浦和はバイタルエリアでの攻撃の精度を欠いただけでなく、ビルドアップのミスも目立ち、攻撃の形を作れなかった。しかし、先制したのは浦和。前半終了間際の44分、李の素早いリスタートから柏木が相手のパスを奪って武藤につなぐと、武藤からのリターンをワンタッチでシュート。利き足でない右足で放たれた強烈なボールに、浦和ユース出身で14年まで11年間、浦和でプレーしたGK加藤順も防ぐことができなかった。 後半に入ると浦和はリスクを冒す必要がなくなり、前半ほど大宮のカウンターを受けることもなくなった。しかし、攻撃の手を緩めることはなく、75分前後にはオープンな展開になるなど、試合が落ち着く気配はない。79分には関根のクロスからDFがクリアし切れなかったボールを興梠がシュート。これもDFに当たってふわりとゴールへ向かうが、GK加藤順が体勢を立て直してはじき、追加点を奪えない。大宮はベンチスタートとなった外国籍トリオを立て続けに投入して得点を狙ったが、前半以上のチャンスは作れなかった。
決して本来の出来とは言えないながらも、ライバルとの試合に勝利した浦和はリーグ戦4連勝で1試合少ないながらも首位をキープ。さらにダービーでも公式戦4連勝を達成した。一方、大宮はリーグ戦7試合ぶりの敗戦を喫してさらなる上位進出はならず。2年ぶりのダービーは明暗分かれる結果となった。(菊地 正典)