こまでは悪いスタートではない。いろいろな選手を大事にしたい
―小林監督はこれまで3つのクラブをJ1昇格に導いていますが、J2というリーグの性質をどう感じていますか?
「J2はJ1に上がるための準備をするリーグだと言えます。それは個人だけでなく、チームやクラブなど、すべてに当てはまります。いまは昔と違って3チームがJ1に上がれますし、昇格できなかったチームからも良い選手であればJ1に移籍していきます。逆にJ1の中で試合経験が少ない選手などは、J2で試合経験を積んで質を上げることができる。そういう意味で、Jリーグ全体の質を上げる役割を担っていると思います。日本サッカー全体を考えても大切な役割を持っているのではないでしょうか。J1だけしかなければ、所属できる選手の人数も限られるし、試合に出られる選手となればもっと少なくなる。今季からサテライトリーグも復活しましたけど、J2というリーグも、チームや個人のレベルを高めるには良い舞台だと思います。
それにJ2は地方のチームが多いですよね。そういう地域でサッカーを生で観てもらえる。それで感動や勇気を与えられると思うんです。地方のチームは予算規模は小さいかもしれませんが、“おらがチーム”として応援できる。そうすれば“将来あそこでサッカーがやりたい”という夢を子供たちが描くことができます。遠いところにある夢よりも、近いところにある夢のほうが現実的ですよね。そういった意味でもJ2は大事なリーグだと思います」
―J2で指揮を執るのは今季で7シーズン目ですが、これまでのJ2と今季のJ2に違いはありますか?
「毎年レベルが上がっているという印象を持っています。だから、…