結論から言えば、先制点がすべてだった。徳島は予期していた形を防ぎ切れず、横浜FCは個の強さで相手の警戒や準備を上回った。
結果として完敗を喫した徳島だが、試合の入りは悪くなかった。相手のミスを誘いつつ、中盤でボールを奪うと守から攻へ素早く切り替えて、25分までにシュートを3本放った。しかし、その3本が試合を通じ、徳島のすべてのシュートとなった。サイドを起点に攻め込みながらも、アタッキングサードでは決定機を作れない課題を露呈した。
一方、序盤こそ攻め手を欠いた横浜FCだったが、34分に先制に成功する。寺田のフィードを大久保が頭で落とし、ゴール前に走り込んだ津田が確実に決めた。横浜FCのゴールデンストリート。分かっていても、競り勝てない。分かっていても、走り込まれる。何でもないようなプレーに見えて、このシンプルな攻撃を防げない。ここが徳島の脆さであり、横浜FCの強みだった。そして、前半終了間際にも横浜FCが追加点。後半は選手交代によるパワーアップを図った徳島だが、前半で試合が決したことは否めない。
試合を決めたのは古巣対戦となった津田の先制弾。13年に徳島をJ1昇格に導いた立役者の“らしさ”が詰まったゴールだった。ここ3試合で2得点と調子を上げてきた津田。横浜FCサポーターは、彼が約束した「二ケタゴール」を期待していいだろう。(柏原 敏)