試合開始と同時に永井が岡山の右サイドへ飛び出し、アンカーを務める矢島の両脇にあるスペースを梶川が突く。序盤から長崎の攻撃は鋭かった。しかし、矢島にプレスを掛けるべき宮本が、予想より深く位置取る相手にプレスを十分に掛けることができないという守備の誤算が、勝敗を大きく分けることとなった。
14分、その矢島を起点とした攻撃から赤嶺が先制ゴール。この失点が、9試合未勝利中の長崎に焦りを呼び、岡山には自信と余裕を与えた。以後、岡山が落ち着いてゲームを運び、長崎はボールを持てても相手を揺さぶれなくなっていく。
後半には「いくつかシステムや選手を代えて点を取りに行った」(高木監督)長崎だが、GK中林を中心とした岡山の守備を崩せず。逆にセットプレーから岩政、片山に得点を奪われ0-3で敗れた。
「スコアほどの差はない」。試合後、岡山の長澤監督はそう振り返ったが、いまの長崎にとってその差である“自信”は、近付けば消える蜃気楼のように儚く遠い。この敗戦で長崎は21位となり後がない状況。一方の岡山は攻守がかみ合い、アウェイで2連勝を飾った。過去3シーズン接戦を演じてきた2チームの対戦は、対照的な状況と結果で終えることとなった。(藤原 裕久)