粘り強く戦って消耗戦に持ち込み、チーム自慢の走力を生かして試合終盤に逆転劇を演じた昨季のJ2第27節(2○1)。その再現を愛媛は狙っていた。
今節も勝利のカギは体力面と踏んでいた。愛媛は前節・熊本戦が延期になったことで連戦中のC大阪に対して体力面でのアドバンテージがあったため、より体力面で上回れるチャンスはあった。だからこそ、勝負どころを最終盤と見て、それまでにいかにC大阪の体力を削ぎ落とすかに注力した。
耐えるだけでは相手の体力は奪えない。最終ラインをグッと押し上げ、前線から圧力を掛けることでC大阪が動かざるを得ないような守備をした。個の能力の高いC大阪相手に高いラインを保つことはリスクを伴うが、勝つためにはビビらずに戦う必要があった。複数回決定機を作られながらも守備の局面で耐え、危機が去るとすぐさまラインを押し上げてイーブンスコアのまま試合を推移させる。そして、終盤に差し掛かれば速さのある白井、近藤を投入し、疲れの見える相手の足をさらに止める算段。実際、ほぼプランどおりに試合は進み、最終盤には猛攻をしかけて昨季の“再現”は目前まで迫った。
結果的にC大阪の守備面での個の壁に阻まれたが、木山監督は「いま自分たちにできるベストは出せた」と難敵相手の善戦に清々しさを見せた。 (松本 隆志)