Photo: Norio Rokukawa
U-23日本代表3-0ガーナ代表
矢島の先制点で勝負あり。トゥーロンへの助走完了
完勝だった。開始11分にMF矢島慎也の“ゴラッソ”がゴールネットを揺らした時点で試合の流れは決まっていたのかもしれない。
復興支援のチャリティーマッチという独特の空気感に加えて、「正直、緊張していた」(MF橋本拳人)という招集歴の浅い選手たちもいる中でのゲームだったが、背番号10を背負った矢島のゴールでそうした不安要素も吹き飛んだ。15分にはリスタートの流れからDF伊東幸敏が右サイドを破って折り返し、これを再び矢島が決めて2-0。さらに30分、“シンデレラボーイ”FW富樫敬真が冷静沈着なループシュートを決めて、3点のリードを奪い取った。ロングボールを織り交ぜて相手を押し下げつつ、速い攻めからゴールを狙った流れは事前の想定どおりである。
後半はガーナも多少盛り返したが、それでも力不足は否めない。結局、3-0のままスコアは動かず、試合終了の笛を聞くこととなった。もっとも、「初めて国外で試合をした選手も多くいた」(マクスウェル・コナドゥ監督)という陣容では無理もなかっただろうし、「大移動をしてきただけに、コンディションではわれわれが上」(手倉森誠監督)だったのも事実だろう。
さらに、岩波拓也が「あまりアフリカ勢っぽくない戦い方をしてきた。想像では、もう少し身体能力で勝負する場面があったり、ロングボールを入れてくると思ったけど」と首をひねったように、五輪本大会初戦を見据えた“仮想ナイジェリア”のシミュレーションになったかと言えば、疑問符を付けざるを得ない。
ただ、「良いトレーニングになった」と手倉森監督が総括したように、このチームでやりたいサッカーを再確認しながら新戦力を組み込むことはできた。トゥーロン国際大会に向けた“助走”としては悪くない試合だったとは言えるだろう。