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■浦和レッズ
緊張感を維持。目指すは9年ぶりの5連勝
新潟相手にはリーグ戦19試合負けなしで、ホームは無敗。成績だけを見れば抜群の相性を誇る相手ではあるが、浦和にあまり良いイメージはない。結果こそ出ているものの、近年は相手の前からのプレスに苦しみ、何とか勝利している試合が多く、むしろ「強い」(柏木)印象が強い。
新潟戦の対戦成績はもちろん、リーグ戦の連勝も伸ばしたい。現在リーグ戦4連勝中と好調を維持するが、チームに油断する気配はまったくない。槙野は「1位にいるし、連勝もしているが、常に良い緊張感と危機感を持っている」と話す。その言葉どおり、トレーニングでも球際での激しいプレーが目立つなど高い緊張感を保ち続けている。
そもそも4連勝でも満足する要素にならないのが、いまの浦和。無敗優勝した昨季の1stステージも4連勝はあったが、5連勝は浦和が隆盛を誇った時代の07年まで遡らなければならない。柏木はその理由を「詰めの甘さ」とした。ただ、今季は「だいぶ改善されてきていると思う」と手ごたえを感じており、そして「鼻が伸びてはいけない。それをしっかり心にとどめて、5連勝、6連勝、7連勝としていきたい。それができたときに『今季はいけるんじゃないか』と初めて思える」とまだまだ満足できる状況ではないと主張する。槙野も前述のコメントの理由を、「今までの悔しい結果、良いゲームをしたあとに負けているという傾向が、僕たちをそうさせてくれている」と説明した。
相手を見れば相性は良いが、1stステージ優勝、そして年間優勝を目指すためには乗り越えなければならない壁。昨季までとの違いを見せるため、ここで止まるわけにはいかない。(菊地 正典)
■アルビレックス新潟
浮上の兆し。首位を倒して、勢いを増したい
前節・G大阪戦(0△0)では、ボールを奪っては迷いなく相手ゴールへと迫るスピーディーな攻撃を次々と繰り出し、多くの決定機を生み出した。フィニッシュの精度は課題として残ったものの、この試合で放ったシュートは、今季リーグ戦で最も多い13本。6試合ぶりの無失点も一つの成果と言えるだろう。90分間パワーを持って攻め、体を張って守り抜く新潟らしいサッカーで、チームに勢いを取り戻せたことは、現在15位と苦しむチームにとって浮上のきっかけとなりそうだ。
そうした中で今節、立ち向かう相手は、首位の浦和。過去リーグ戦1勝4分19敗と圧倒的に分が悪く、埼玉スタジアムでの勝利はなし。ただ、新潟にとって浦和の記憶は、昨季のナビスコカップ準々決勝での勝利(2戦合計5-3)にアップデートされている。第1戦はホームで5-0と圧倒し、06年のJ1第13節(2○1)以来、公式戦で約9年ぶりに勝利を収めている。昨季、J1とナビスコカップで計4試合を戦った舞行龍は、「昨季もそんなに圧倒された試合はない。決めるか決めないか、守るか守られるか、そこで相手が一段上だった」と振り返る。
しかし、今季の浦和は昨季に比べ「スキがなくなっている」と吉田監督は見る。警戒すべきは「プレスの精度が上がっている」こと。ボールを持ってから攻撃に時間をかけていると、浦和のプレスにつかまり、ボールを奪われてピンチになりかねない。どこでパワーを持って、前節のような鋭い攻撃を出していくかが、浦和攻略のカギとなる。
リーグ戦6戦勝ちなしの新潟だが、ここで首位を倒して、今後に向けて大きなはずみをつけたい。(野本 桂子)