■鹿島アントラーズ
2列目に相次ぐ故障者。杉本が先発濃厚
鹿島が苦しんでいる。1stステージ優勝の可能性がしぼんできたことはもちろんのこと、休み明けの練習は何とか紅白戦ができる人数しかそろわず。U-23代表に、植田ら3人が招集されたことがその理由だが、それ以上に影を落とすのがけが人の続出だ。
前節・磐田戦(1△1)で足を痛めた遠藤を始め、昌子、中村、ファン・ソッコ、町田が別メニューで調整。人数が少ない中、選手・コーチ陣はともに、練習の質を高めてこの苦境を脱しようと声を出していた。
とはいえ、最終ラインはレギュラーメンバーがそろうと思われる。昌子は休養を入れて万全の状態に戻し、植田はガーナ戦で右眉を切ったが、トゥーロン国際大会前の最後の試合ということで気合いが入っているだろう。万が一のときは、ブエノが控えており問題はない。ただし、心配なのは2列目。遠藤、中村と監督が信頼を寄せる二人が負傷してしまった。前節、出場があるかと思われた杉本に、熱い視線が注がれる。
昨季、今節戦う横浜FMに対しては2戦2勝。3-0(1st第16節)、2-0(2nd第16節)といずれも完勝を収めており、特に、ジネイとカイオの活躍は際立っていた。勝利を手にして、ここから始まる5連戦にはずみをつけたい。(田中 滋)
■横浜Fマリノス
カギを握る、栗原、パク・ジョンス、1トップ
鹿島戦に向けた先発メンバーについて、エリク・モンバエルツ監督は「代えざるを得ないところもあるし、代えるべきところもある」と変更を示唆した。
開幕から全試合に先発している喜田が累積警告で出場停止。また、最終ラインを守るファビオは前節・甲府戦(2△2)で負傷し、両選手の出場が不可能となった。今週のトレーニングではボランチにパク・ジョンスが、CBには栗原が入っている。先発ならともに今季リーグ戦では初となるだけに、両選手のパフォーマンスが5試合ぶりの勝利へのポイントとなる。
加えて指揮官が「代えるべきところ」と語ったのは1トップの人選である。ブラジル人FWカイケは不発が続き、ポジション争いは混迷を極めている。週の前半は伊藤を試していたが、U-23日本代表でゴールを決めた富樫の起用も考えられる。ただ、いずれも決め手を欠くだけに、指揮官の決断に注目が集まる。
チームは1st第7節・磐田戦(5○1)以降、約1カ月間勝ち星から見放されている。苦しい状況の中、今節戦う相手は昨季2戦2敗と完敗した難敵だ。中澤は「鹿島は強い。でも、だからこそ心身ともに割り切って戦える部分もある」と視線を上げる。粘り強い戦いで再浮上のきっかけとなる勝ち点3を狙う。(藤井 雅彦)