しっかりとボールを握り、相手ゴール前ではコンビネーションも織り交ぜた崩しで得点を目指す山口。加えて縦への意識も高く、昨季J3を席巻した多彩な攻撃的サッカーをJ2でも遺憾なく発揮している。
けが人や出場停止の関係で今節はどのようなサッカーで臨んでくるか読めない部分もあるが、基本的な戦い方は変わらないはず。C大阪としては、守備では、相手の攻撃の起点となるボランチの庄司にプレッシャーを掛けること、2列目の細かい動きをしっかり捕まえることが重要だ。前からのプレスが機能せず、山口に回される形になったとしても、ボランチのソウザや、GKキム・ジンヒョンを含めた最終ラインで最後の部分は防ぎたい。
攻撃では、相手のコンパクトさを打ち消すために、シンプルにリカルド・サントスに当てることも選択肢の一つ。もちろん、ボールを保持して主導権を握る時間帯を作ることも大事だが、セットプレーも含め、相手の弱みは突いていきたい。
かつて、1トップ2シャドー(3シャドー)で魅惑の攻撃陣を形成したC大阪としては、現在の山口の姿は眩しくも映るが、したたかに勝負に徹する今季の桜の神髄を、そんな相手に見せ付けたい。 ( 小田 尚史)