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――チームとしても、リーグ戦復帰まで熊本に残って活動すると決めました。
「チーム内にも被災して家がなくなった選手もいますし、家族やおじいちゃん、おばあちゃんが熊本にいるという選手もいます。ほかの場所で練習できると言われても、『分かりました』と、すぐに(熊本の外に)飛び出して2~3週間キャンプするとか(は難しく)、精神的にサッカーができる状況ではないという選手もいました。できるだけコンディション落としたくないという(選手の)気持ちも分かるし、そういう意見もあるかなと思っていましたけど、(チームの中には)5月中は試合するのは無理だという意見もありました。でも、みんなでアクションを起こして同じ方向を向かないといけないのではないかとも感じていたんです。僕らはサッカー選手だから、(サッカーを中断する)期間を決めて、やれることはやらなきゃということで、じゃあリーグ戦の復帰は15日だと(いうことになりました)。それを決めたときは、すでに子供たちとサッカーをやっている時期だったので、やれる人だけでいいからそれはやっていこうと。そうなると、県内だよねと」
――Jリーグからは一時移転などの提案もありました。
「ほかのクラブや地域もトレーニングを受け入れてくれると言っていただいて、それはもちろん、ありがたかったです。だけどやっぱり、…