浦和のポゼッション。新潟のカウンターはどちらも決め手に欠く
スコアレスドロー。埼スタで行われた首位・浦和と15位・新潟の一戦は互いにチャンスを決め切れず、裏を返せば互いに失点を許さず、90分を終えた。
この両者の対戦は特に近年、内容では新潟が優位に立ちながら最終的に浦和が勝利する試合が多かった。今回、まずペースを握ったのは浦和。柏木がボールを持って前を向き、自由にコントロールしながら攻撃をリード。前節・大宮戦(1○0)では機能し切れなかった前線3人も連係しながら新潟ゴールに迫っていく。そして19分、柏木の展開から右サイドの森脇が中央へパスを送り、さらに武藤のスルーパスを受けた興梠がペナルティーエリア内でドリブルをしかけると、大野のファウルを誘ってPKを獲得する。しかし、興梠自身が蹴ったPKはGK守田にセーブされ、千載一遇のチャンスを逃した。
そこから五分五分の展開になると、前半終了間際から後半立ち上がりにかけて新潟が鋭いカウンターから立て続けにチャンスを迎える。しかし43分の山崎、44分の小泉、49分の平松、53分の加藤、56分の山崎と、いずれもシュート精度を欠き、GK正面か枠を捉え切れず得点には至らない。一方で浦和もボール支配こそ高いが、「相手がプレッシャーを掛けてくる中で、うまく下がれなかったし、俺が引いてもレオ・シルバが出てくることなどがあった」というように、柏木が自由を失った。ビルドアップミスの多発や攻守の切り替えが遅れたことにより、決定機を作れないどころか、新潟のカウンターに苦しみ、そのまま試合は終了。
浦和は07年以来となるリーグ5連勝、新潟は7試合ぶりのリーグ戦勝利を目指したが、痛み分け。それぞれが「悔しい」と口にする結果に終わった。(菊地 正典)