連勝が『4』でストップした浦和。特に4月は相手を圧倒する試合が続いたが、5月に入ってからはその勢いにやや陰りが見られている。
その大きな原因は攻守の切り替えだろう。4月は開幕前から意識的に取り組んできた素早い攻守の切り替えと前線からのプレスが機能し、ボールを失ってもすぐ奪い返すことで相手を敵陣に押し込む試合が続いた。ただ、この2試合は相手にカウンターを受けるシーンが明らかに増えている。その要因として、相手のカウンターに鋭さがあったことも事実だが、選手たちからは「切り替えが遅い」という声が聞かれる。より具体性を持って説明したのは遠藤だった。「シンプルに切り替えの面で一歩遅れたりしている。そこで限定できれば後ろも狙いやすいけど、1個はがされてフリーで持たれると後ろのラインは下げるしかない。そこでシュートまで持っていかれる」。また、攻撃でのミスが多いこともカウンターを受ける原因だが、「ゴールを取れている、勝ち点を取れているのは、前からプレスを掛けているから」(槙野)というのも確かだ。気温が上昇していることが切り替えを遅らせている原因だろうし、「真夏にそういうサッカーが90分できるとは思わない」(槙野)。
浦和は前の試合で出た課題から学び、成長する。実際にJ1・1st第2節・磐田戦(1●2)の敗戦が前線の連係向上につながった。夏場に向けて、いまの“生命線”の問題をどう解決していくのか。それは楽しみでもある。 ( 菊地 正典)