局面すべてが奪いどころ
J1・1st第12節・川崎F戦(1●3)を終えた時点で神戸の勝ち点は『17』。熊本地震の影響で第7節・鳥栖戦が中止(6月2日に開催決定)され、1試合未消化にもかかわらず順位は7位。上位をうかがう好位置につけている。石津や小川ら主力選手を負傷で欠き、若手にもけが人が続出するなどネガティブな条件を抱えながらも、2年目のネルシーニョ神戸は粘り強くシーズンを戦っている。
チーム始動以降の準備期間で、最も多くトレーニングを積んだシステムは[4-3-3]だったが、いまは[4-4-2]が中心になっている。第4節・G大阪戦(2◯1)からの公式戦7戦負けなしの原動力になったのが[4-4-2]のコンパクトな守備組織であり、その安定感は特筆に値する。高い位置でのボール奪取を企図し、ゾーンと…