10戦未勝利という状況からの脱出を図るため、代名詞ともいえる[3-4-2-1]のシステムを[3-5-2]へと変更して臨んだ長崎。前節・岡山戦(0●3)のけがで左SBの高木が欠場し、代わって本来は右SBの山田を起用してきた3連勝中の山形。両チームの対戦は1点ずつを奪い合い、最後まで攻め合った末に引き分けで終了した。
長崎は前半から新システムがうまく機能し、山形を「スペースがない、難しいゲーム」(山岸)へ追い込むことに成功。梶川、永井を中心に主導権を握ってゲームを展開していく。しかし、山田、ディエゴ、林らを中心に反撃する山形は、49分にゴール前の混戦から「GKが倒れているのも見えた」という宇佐美が落ち着いてシュートを決めて先制に成功。主導権を握りながら失点し苦しくなった長崎だったが、57分にゴール前で得たFKをリ・ヨンジが直接決めて試合は1-1の振り出しへ。
その後は30℃以上の暑さの中でともに攻め合う展開となるものの、どちらも追加点を挙げることはできず、引き分けで試合終了。山形はけが人が相次ぐ中でのアウェイゲームで、耐え抜く強さを発揮。長崎は勝ち切れなかったものの、「非常に選手たちがファイトしてくれた試合」と試合後に高木監督も認める、最後まで足を止めない戦いを披露。ともに次へつながる内容だった。(藤原 裕久)