Photo: Atsushi Tokumaru
柏が今季リーグ戦初の逆転勝利。福岡は敗戦も収穫あり
リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指す柏は序盤から攻勢を強め、6分に早くも先制する。増嶋のロングフィードをディエゴ・オリヴェイラと中川が好連係でつなぎ、最後は武富が鮮やかにゴールネットを揺らした。その後も、伊東の突破や素早いプレスを起点にチャンスを量産するが、追加点は奪えず。下平監督も「前半は今季の中でも一番良いぐらいの内容だった。得点さえ入れば」と、追加点を奪えなかったことを悔やんだ。
対する福岡は、「腰の引けたプレーが多く、相手のパス回しを後ろから追い掛けているだけ」(井原監督)で前半を折り返す。
そして後半、試合は大きく動く。アグレッシブさを取り戻した福岡が前半とは打って変わって主導権を握る。56分にハーフウェーライン付近でボールを受けた邦本がドリブルで運び、そのまま得意の左足を一閃。東京五輪世代である若きレフティーのJ初ゴールで同点に追い付くと、その3分後には左サイドから邦本が入れたクロスのこぼれ球を城後が押し込み、逆転に成功。一気に福岡が息を吹き返し、試合をひっくり返した。
しかし、この日はこれで終わらない。守りを固め逃げ切りを図ろうとする福岡の前に、なかなかチャンスを作れずにいた柏だが、頼れるエースが流れを変える。中盤での伊東のパスカットから、オリヴェイラがドリブルで突進。最後は相手DFをものともせず、冷静に流し込み、試合を振り出しに戻す。86分には右サイドを突破した伊東のクロスを左SBの輪湖が頭で叩き込み、逆転に成功した。
シーソーゲームを制した柏は、反省点の多い試合ではあったが、今季リーグ戦初の逆転勝利。上位に踏み止まった。一方、リーグ戦2連勝を狙った福岡はあと一歩のところで勝利を逃したが、「後半のプレーを最初からできれば、どんな相手でもやっていける」(井原監督)という自信をつかんだ敗戦となった。(須賀 大輔)