試合は立ち上がりから仙台ペースで進んだ。「シンプルに背中を取るというところで、割り切ってゲームをすることが大事だと言って送り出した」と渡邉監督。相手のプレッシャーに対して受け身にならず、サイドやライン裏にボールを配給し、湘南ゴールに襲い掛かる。前半は得点こそ奪えなかったが、主導権を完全に掌握。得点の匂いを漂わせていた。
ただ、湘南もハーフタイムに修正を施す。下田を投入し、中盤のバランスを改善。前への意識を強めることで、ゴールに向かうプレーが増えていく。
それでも拮抗した展開に終止符を打ったのは仙台だった。76分、ハモン・ロペスの素晴らしい展開からリャン・ヨンギが左サイドを抜け出すと、最後はクロスボールに反応した奥埜が冷静にゴールへ流し込む。これが勝利をたぐり寄せる決勝点となった。
湘南は得点力不足を再び露呈。「得点を取れていないことに関しては力不足」と端戸は言葉を口にする。最後は水際で防いでいた守備も決壊。未勝利が続くホームでまたしても涙を呑んだ。
一方、勝利した仙台は運動量でも相手に劣らず。18日にナビスコカップがなかったアドバンテージを利用し、最下位の湘南から貴重な勝ち点3を手にした。(林 遼平)