築かれつつある堅い守備。引き続きの課題は決定力
豊富なタレントを擁する首位・川崎Fを相手に、新潟は互角の戦いで勝ち点1をもぎ取った。
試合前、吉田監督が選手に意識付けたのは「相手のプレッシャーにびびらず堂々と振舞うこと。急所を突かれる前に、そこを閉じること」。攻め込まれることは想定の上で、コンパクトな守備陣形から試合に入った。そして想定どおり、立ち上がりから川崎Fの攻撃を受ける。開始2分のペナルティーエリア右横からの中村のFKはクリア。7分に小林、9分に大久保、17分に再度小林と立て続けに浴びたシュートは、DF陣が間合いを詰めて難を逃れた。18分には中村のCKからエドゥアルドが強烈なヘディングを放つが、守田が右手1本でクリアし流れをわたさなかった。その後、新潟はカウンターから、川崎Fはセットプレーから好機を作るが、両GKが好セーブで阻止。87分には途中出場の指宿がチョン・ソンリョンと1対1の決定的な場面を迎えたが、惜しくも枠外。90分の伊藤のシュートも阻まれ、スコアレスドローで終了した。
これで1st第11節・G大阪戦、第12節・浦和戦に続き、3試合連続の0-0。強豪を完封できている一つの要因として、吉田監督は「GKの個人的な成長」を挙げる。守田は「監督が与えてくれる情報をもとに準備すると、相手がしてくることはほぼ想定内なので慌てなくなった。結果がついてきたことで自信が付き、迷いがなくなり、決断も速くなった」と話す。信頼関係とともに、堅い守備はベースとして築かれつつある。引き続きの課題は、決定力。「ゴールネットが揺らせるように、落ち着きをもたらせるような練習を積んでいきたい」(吉田監督)。着実に成長を続けているチームは、強くなるために次のステップを見据えている。(野本 桂子)