石丸監督は試合後に攻守両面での課題を挙げたが、京都は試合をうまくコントロールして、ここ5試合で4勝目となる2連勝を飾った。陣形をコンパクトにしたところで最終ラインの背後を突かれ先制を許したが、慌てずに逆転へのパワーを攻撃陣がきっちりと作れるところが、好調の一つの理由だろう。
自由奔放に動いて時間とスペースを作り出すエスクデロ競飛王はこの日2アシスト、相棒のイ・ヨンジェは貴重な同点ゴールを挙げて存在感を発揮したが、この2トップが持ち味を発揮できるのは、個人能力が高いだけでなく、そのほかに相手の脅威となる選手がいるからだ。堀米は緩急を付けたドリブルで再三にわたり左サイドの深くまで侵入して好機を作り、アンドレイはトップ下であるかのような高い位置でボールに絡みながらミドルシュートを狙い、右サイドでは石櫃がスペースを虎視眈々と狙った。
総合的な脅威があるからこそ、どのチームも警戒したい2トップの抑制が困難になる。実際に今節の北九州も個人の特性を考慮しながらエスクデロとイ・ヨンジェへの対策を事前トレーニングで準備したが、結果的にはその他複数の警戒ポイントの出現により“最重要案件”の処理に集中できなかった。北九州は今節を含めて7試合連続で先制しながら、勝利を収めたのは前節の町田戦(1◯0)のみ。メンタル面を含めた“試合運び”という課題は残ったままだ。(島田 徹)