徹底した山口対策と、「全員守備、全員攻撃をもう一回やっていこう」(高木監督)という狙いが奏功し、長崎が開幕戦(金沢戦・2○1)以来の白星を飾った。長崎は山口のボールホルダーに対する寄せを速め、特にボールを持つことが多い庄司や三幸からの縦のスイッチを遮断。サイドで持たれても厳しいチェックで攻撃を遅らせ、山口のパスサッカーを封じ込んだ。
そうした長崎の攻めの守備がチャンスを作る。8分、プレスが相手のパスミスを誘うと、奪ったボールをシンプルに前線に供給。チョ・ミヌのクロスに佐藤が合わせて先制する。12分にもカウンターから追加点。「自分でもびっくりするくらいに落ち着いていて、コースも見えていた」と話す岸田翔平が前田のパスに抜け出し、冷静にゴールを仕留めた。
2点差にして以降も長崎の運動量は落ちず、山口の攻撃の芽を摘んではシンプルに前線に当て主導権を握り続ける。山口は後半、岸田兄弟の双子の兄・和人をピッチに送り出し、持ち味の背後へのスプリントを生かそうとする。しかし、ボールそのものが前に入らず決定機を作れなかった。89分には再びカウンターから梶川が試合を決定付ける一撃。長崎のプレスに苦しんだ山口はホームで大敗を喫した。(上田 真之介)