控え組中心の名古屋に対し、神戸は“ベスト”で挑む
18歳のルーキー・中坂のループ弾で先制し、渡邉、石津、高橋峻で4得点を挙げた神戸が、ノックアウトステージ進出を決めた。
すでにグループステージ敗退が決まっていた名古屋は今節、シモビッチら主力を温存し、出場機会の少ない選手に「期待」(小倉監督)してアウェイに乗り込んだ。迎え撃つ神戸の先発メンバーには、レアンドロ、ペドロ・ジュニオール、渡邉と主力選手がズラリ。ネルシーニョ監督は「自分たちの勝利で予選突破を決めることのできる大事な試合」と話し、ピッチに“現状のベストメンバー”を惜しげもなく送り込んだ。
神戸は序盤から激しかった。球際への厳しさ、素早い攻守の切り替え、こぼれ球への反応など、自らアクションを起こしながら敵陣に攻め込んで行く。すると10分、中盤でのボール奪取からレアンドロ、中坂とパスがとおり、中坂はGK荻の飛び出しを交わすループ弾で幸先良く先制に成功。さらに、19分には三原のパスを受けたペドロがシュート。GK荻がはじいたこぼれ球を渡邉が決めて点差を広げた。
後半に入ると名古屋も攻勢をかける。徐々にラインが下がった神戸だが、“コンパクトな陣形”という鉄則は失わない。組織された守備でボールを奪えば、素早くレアンドロとペドロを中心に速攻を繰り出した。名古屋は76分に川又がGKキム・スンギュとの1対1というこの日最大の決定機を迎えたが、無情にもキム・スンギュのセービングに阻まれた。そして、神戸は88分に石津、ロスタイムに高橋峻が立て続けに決めて、完勝劇を鮮やかに締めくくった。
湘南が甲府に敗れたことで神戸のノックアウトステージ進出が決定。ネルシーニョ監督は「理想的な突破の仕方」と無敗で達成した予選突破を総括した。(小野慶太)