■北海道コンサドーレ札幌
「後ろをもっとラクに」。カギを握る内村の起用法
首位に立つ札幌は4戦ぶりのホームゲームで6連勝達成を目指すが、カギを握るのは内村の起用法だ。
2試合連続で決勝点を奪っている背番号13は、前節・讃岐戦(1◯0)は前半に、前々節・水戸戦(1◯0)は途中投入された後半にネットを揺らした。「相手のスタイルを考えるとこう着する時間が長くなる可能性があったので、内村を途中から使ったほうが効果的だと考えた」とは水戸戦後の四方田監督の弁。フリーランニングを得意とする内村の得点力を生かすにはスペースが必要。そのため、スペースが開く相手には試合開始から、守備を固めてくる相手には足が止まってから、という起用の算段である。
この戦略について内村は、「当たり前だけど90分間プレーしたい。でも、一番大事なのは勝つこと」とキッパリ。前の試合で決勝点を奪いながらベンチスタートとなった讃岐戦も、フォア・ザ・チームの精神でしっかり仕事をしてみせた。そして内村はこうも続ける。「1-0で勝てているのは守備陣のおかげ。追加点を取って後ろをもっとラクにしてあげないと」。ウノゼロでの連勝に周囲は注目するが、内村にとっては勝ってなお歯がゆさが残る様子。今節はマルチゴールで“ウノゼロでの”連勝を止めてみせる。(斉藤宏則)
■レノファ山口FC
大敗の前節。スタイルを取り戻すことに重点を置く
前節の長崎戦では下位相手ながら0-3と大敗。J1昇格プレーオフ圏内に留まるためにも、上位対決の今節、悪夢を振り払って勝ち点3を手中に収めたい。
山口は相手のシステムや顔ぶれを見て自分たちのスタイルを大きく変えるということはない。上野監督は「(札幌は)外国籍選手や都倉などの良い選手がいる」と語り、守備時の押さえどころや、攻撃時の相手のウィークポイントはもちろん探っている。だが、山口にとって今節に向けた準備の中心は不甲斐ない前節からのリカバリーだった。チームの心臓部となっている庄司は「守備は3失点、攻撃は0点だった。どちらも修正したい」と話し、自分たちのスタイルを取り戻すことに重点を置く。
特に攻撃陣では中山や岸田が戻ってきたが、前節は彼らの生きる場面がなかった。指揮官は「動きはまだまだ。もっと練習する必要がある。(前節までの)1週間ではなかなか連係を思い出せなかった」と厳しく評し、2部練習や非公開練習も行って連係の再深化を図った。山口にとって勝ち点3への近道は山口らしいサッカーを続けることにほかならない。ベースとするスタイルの中で、前節を上回るコンビネーションと運動量を見せられるかが勝負を分ける。(上田真之介)