浦和にとって“リスタート”となる一戦だ。ACLラウンド16第2戦・FCソウル戦から中3日で迎える鳥栖戦。ほとんどのケースにおいて敗戦直後にも「次に向けて切り替える」と言ってきた浦和の選手たちが「時間が掛かるかもしれない」と言うほど延長、PK戦を戦い抜いた壮絶な敗戦のショックは大きい。立ち直るにはやや時間が短い気もするが、試合は待ってくれない。
ここで最もやってはいけないのは、ACL敗退のショックを引きずること。鳥栖戦を終えれば試合は2週間ないが、その後には鹿島、G大阪、広島、FC東京、神戸と中3日や中2日での5連戦が待っている。相手も上位または難敵といえるチームであり、ここで鳥栖に敗れれば、精神的にさらに苦しい状況に追い込まれかねない。
今節は浦和にとって“提示”と“確認”を伴う試合。それは外へ浦和の強さを示し、さらに自分たちのやってきたことが間違っていなかったことを確認するという意味だ。西川は「鳥栖戦で勝利することで強いレッズをまた見せられる」と話し、槙野はFCソウルに「負けたことによって自分たちがやってきた積み重ねが良くなかったと思わないようにしないといけない。自分たちの方向性は間違っていないということを確かめるための鳥栖戦」と口にした。リーグ戦の1試合でFCソウル戦のショックを払しょくすることは難しいかもしれないが、そのための自信を再び手にしたい。
ACLで敗退したいま、浦和に課せられているのは来季のACLの出場権、そしてリーグのタイトルを獲ること。まだ先の長い話かもしれないが、鳥栖戦はそれに向けた再スタートとなる。その先に待っているのは、栄光か、苦悩か。
いつも選手たちが言っているように、それを決めるのはやはり“自分たち次第”だ。(菊地正典)