新潟は指宿と山崎が前線でコンビを組む[4-4-2]の形でスタート。状況に応じてレオ・シルバが前に出るなどして[4-1-4-1]に変わりながら攻めに出た。
一方の仙台は、MFとDFの二つのラインを整備した[4-4-2]が基本で、攻撃に出るときは両SBを一度に上げた[3-5-2]に近い形を取ってボールを動かし攻め込んだ。「ともにボールを“握りたがる”タイプ」(石川直)のチーム同士の対戦で、いかにして自分たちのリズムをつかむかが問われた。
立ち上がりから主導権を握ったのは仙台。立て続けに右SBの大岩がフィニッシュに絡むなど厚みのある攻撃で新潟ゴールに迫った。それに対して新潟は、その裏のスペースを狙う形で試合は進む。
そして37分に試合は動く。新潟の直接FKの場面でレオ・シルバのキックをGK六反が防ぐと、その返す刀のロングフィードを金久保が受ける。金久保は個人技で相手をかわすと、左足で見事な先制ゴールを決めた。さらに前半ロスタイムには、再びロングフィードを新潟陣内に送り、今度はハモン・ロペスのクロスを野沢がダイレクトで蹴り込んだ。
石川直の前述の展望には、「そういうチームの戦いだからこそ、攻守の切り替えを速くしなければいけない」と続く。相手に攻め込まれてもボールを奪ったらすぐに複数人が攻撃に切り替えることで、仙台はカウンターからもゴールを連取できるようになった。
後半、仙台は59分にCKから渡部がゴールを挙げて、3-0とする。76分に新潟のCKからコルテースに1点を返されたところは仙台としては反省点だが、81分に途中出場のウイルソンが今季2点目を決めて突き放した。その後、後半ロスタイムにレオ・シルバのPKで4-2と追い上げられたものの、仙台が逃げ切り、今季初めてリーグ戦で連勝。上昇へのきっかけをつかむ勝利となった。(板垣晴朗)