讃岐からすればプランどおりのプレー、プランどおりの展開に持ち込めていた。8戦ぶりの勝利は間近に迫っていたが、後半ロスタイムのワンプレーで手元からその勝利がすり抜けていった。
讃岐は大きなリスクを負わず自陣で強固なブロックを形成して水戸の攻撃をはじき返し、ボールを奪えばシンプルに前線へと展開。そこでしっかりボールを保持し、2列目、SBも攻撃に加わって攻勢に打って出た。前半こそ大きなチャンスにはならなかったが、59分にようやく均衡が破れた。水戸を自陣に押し込んだ状態で大きくサイドチェンジして相手を揺さぶると、左サイドから砂森がクロス。一旦は相手にはじかれるが、そのこぼれ球を西が冷静に決めてゴールネットを揺らした。
7戦ぶりの先制点を得て、そのまま必勝パターンに持ち込みたい讃岐は、その後も相手が前がかりに攻めてくるスキを突いて得意のカウンターで追加点をうかがい、水戸の攻勢をけん制。主導権を掌握したままタイムアップを迎えようとしたが、試合終了間際に今瀬のロングスローから三島が頭でスラしたボールを途中出場の湯澤に押し込まれ、土壇場で同点に。「勝てていないチームの最後の詰めの甘さがあった」(馬場)とせっかくのリードも生かすことができず、勝利はまたしてもお預け。北野監督も「あのワンプレー以外は…」と肩を落とす結果となった。(松本隆志)