歓喜に沸くアイスタ。前線そろい踏みで、うっ憤を晴らす圧勝
リーグ戦4戦勝ちなし、さらに今季初の連敗とくすぶっていた清水が、ようやく力を発揮した。
3分、ビョン・ジュンボンのロングパスにチョン・テセが抜け出してゴール前にマイナスのボールを折り返すと、遅れて飛び込んだ白崎がコースを突いて先制。だが、ここまでは前節・東京V戦(1●2)と同じ展開。前節はリードを奪ってから受け身に回り、逆転負けを喫している。そんな反省も踏まえ、先制点直後にチョン・テセは「10分間は気を付けろ」と声をかけたという。そのチョン・テセが15分、この試合最初のCKのチャンスで、大前のボールをニアで合わせ追加点。今節が始まる前までJ2最多のCK(86本)を得ながら無得点。87本目にしてようやく得点に結び付け、チームとしても今後につながる得点となった。これで勢いに乗った清水は直後の17分、ゴール前の混戦から大前が押し込んで3点目。さらに40分には、白崎、大前とつなぎ、最後は村田がゴールに叩き込んだ。攻撃陣4人すべてがゴールを奪った清水が、前半で勝負を決めた。
後半に入りチョン・テセ、大前、村田がそれぞれ得点を重ねると、仕上げは82分だった。途中出場の金子が白崎のクロスに合わせ、清水初ゴールを記録。守備陣も最後まで守り切り、9試合ぶりの完封勝利を手にした。8点差はJ2最多記録であり、これまでのうっ憤を晴らす圧勝となった。
完膚なきまでに叩きのめされた群馬は、試合後サポーターと選手が衝突するなど、清水サポーターが歓喜に沸くアイスタで、その一角だけは修羅場と化していた。服部監督は、「結果を真摯に受け止めて、自分自身もここを乗り越えるために出直したい」と巻き返しを誓うのがやっとだった。(田中芳樹)