深井が出場停止で、GKク・ソンユンがU-23韓国代表合宿参加のため不在。加えて宮澤が左足を痛めて出場可否が流動的と、この試合は欠場者が重なることが予想される。
だが、「誰が出場してもチーム力が変わらないのが今季のチームの強み。それをあらためて示すためにも、絶対に結果を出す」と、ク・ソンユンに代わっての先発出場が確実視されるGK金山が意気込むように、今季の札幌は選手層の厚さが売りだ。開幕からここまですでに20名以上の選手が先発出場を果たしているうえ、金山にいたっては他クラブならば正GKを張れるレベルの選手。「(ク・)ソンユンは確かに素晴らしいGKだが、自分がそれに負けているとも思っていない」と金山本人が言うように、今季の札幌は主力の欠場が不安要素にならず、むしろチームに新たな刺激を生み出す契機のようにも感じられる。前回、ク・ソンユンが代表招集で不在だった第5節・京都戦(3○1)はインフルエンザで代役を果たせなかっただけに、この試合に懸ける金山の意気込みは並々ならぬモノがある。
また、前節プレーした2選手が同時に欠場する可能性があるボランチも不安なし。堀米、前寛、稲本、上里と実力者がそろっており、メンバー予想をするのも一苦労な状況である。今週の練習では、ここに中原らも含めてさまざまな組み合わせがテストされており、あらためて選手層の厚さを感じさせている。
思い返せば、昨季の札幌も5月までは非常にパワフルなサッカーで好成績を収めていた。だが、都倉、稲本が負傷離脱し、そこから成績が傾いた。しかし、今季の札幌を見ていると、誰かが抜けたことで一気に流れが悪くなることは予想し難い。ベンチに小野、稲本、ヘイスと欧州トップリーグ経験者が並ぶJ2クラブはそうそう存在しない。予算規模で言えば間違いなく千葉には劣るが、それを感じさせない質の高さが、今季の札幌にはある。(斉藤宏則)