堅守に速攻。横浜FMの強みが生きる
グループステージ突破が懸かるこの一戦を前に、仙台にアクシデントが発生した。直前でGK六反とMF金久保が負傷。代わってGK関とMF奥埜が先発した。一方の横浜FMも下平の負傷で新井が先発。ともにリーグ戦のメンバーを基本としながら、ナビスコカップで経験を積んだ選手たちの力も試された。
試合は仙台の攻勢から始まった。2分、8分と立て続けにハモン・ロペスがシュートを放ったが、いずれもGK榎本に阻止された。横浜FMもカウンターで応戦し、17分には流れるような速攻から相手ゴール前まで持ち込んだが、伊藤がシュートを決められず。スコアはなかなか動かなかった。
そのこう着状態を動かしたのは横浜FM。42分、伊藤のフリックから中村が抜け出し、その速攻からPKを獲得。中村が自ら決めて、横浜FMが先制した。
後半の立ち上がりは再び仙台ペースで進んだが、61分に横浜FMはその裏を突く。再び伊藤のフリックが成功し、今度は齋藤が裏を取って追加点を決めた。
後半のファーストシュートで効率よく差を広げた横浜FMに対し、2点を追う仙台は68分に水野とウイルソンを同時に投入して、攻勢を強めた。しかし、中澤を中心に勘所の縦パスやクロスを寸断した横浜FMは、最後までゴールを許さなかった。
この結果、勝ち点を『11』に伸ばした横浜FMが、グループBのトップでノックアウトステージ進出を決めた。一方の仙台はわずかな差でグループステージ敗退。勝ったほうがノックアウトステージに進出するというトーナメントにも近い一戦は、「われわれの強みである堅い守備と速攻を生かせた」(エリク・モンバエルツ監督)横浜FMがしたたかにものにした。(板垣晴朗)