Feature 特集

[日本代表]安定感抜群の柏木・長谷部。決勝では小林祐希も見てみたい/CROSSREVIEW

2016/6/6 16:45



ボランチの重要性を再認識

 自分のサッカー人生では、ブルガリアというと強いイメージがあった。まさか、このような大差が付くとはね。「もっと強いチームを呼べないのか」と、セルジオ越後氏の評論の餌食になるような結果となった。
 大量得点が生まれるきっかけというのはあって、それが当てはまる流れだった。1点目は、後ろから迫る相手にギリギリで気付いてクルクルと回った柏木陽介の動きに気を取られ、ブルガリアのDFがボールウォッチャーになった。そこで岡崎慎司がタイミングを図って裏へ飛び出し、柏木が正確に合わせた。彼らが持つ、優れたものの組み合わせで生まれたゴールだ。ブルガリアとしては、「守備のときはボールばかりを見るんじゃない」と、子どもに指摘するようなことが起こった。「岡崎のことを見ていろよ」、「オフサイドだろう」と周りを責めて、「ちゃんとやろうよ…」と気持ちが落ちるようなことが、その後も連続した。
 もっと根本を考えると、長谷部誠と柏木が組んだボランチに起因している。彼らが後ろで安定したプレーをしているから、前線がのびのびと特長を出せた。酒井宏樹も気持ち良く、自由に前へ出て行けた。ゴールの瞬間のプレーを見ると、“宇佐美貴史の落ち着き、技術”などが目に入るが、その前をたどると、ほとんどで長谷部と柏木のプレーが出てくる。あらためて、ボランチの重要性を感じた。言い方は悪いが、J2レベルの選手がボランチを組んでいたら、このような結果にはなっていないと思う。

代表レフティーの系譜・小林祐希

 2失点を見ると、それこそJ2レベルだった。後半途中から入った選手たちが絡んでいる。途中で試合に入るのは難しいと同情はするが、チームのリズムを壊したのも事実。遠藤航、原口元気らは反省しないといけない。吉田麻也も、あんな変なヘディングで返すようでは…。やってはいけないプレーだった。
 ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、小林祐希のプレーを見たい。もともと良いものを持っていたけれど、磐田へ行って相当成長している。彼の良さはテクニック、駆け引きのうまさ、そして左足。左足はスーパーだ。度胸もあって、ベテランが奪いに来ても、味方のベテランが大声を出してパスを求めても動じない。「本田圭佑より好き、エレガントだ」という指導者を知っているし、自分自身も相当買っている。たとえば柏木と比べても遜色ない。唯一の欠点はスピードだが、それをカバーする術も知っている。中村俊輔、本田と続く日本代表のレフティーの“顔”を継ぐ力はある選手だ。彼には、かなり期待している。(小見幸隆)

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会