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[ボスニア・ヘルツェゴビナ]“飛車角落ち”も油断できない危険なチーム/キリンカップ決勝試合前コラム

2016/6/7 14:17



 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の母国でもあるボスニア・ヘルツェゴビナはプレーオフの末、EURO本大会出場を逃してしまったが、FIFAランキングは今大会参加チームの中で最も高く(20位)、14年にはブラジルW杯に出場している。ただ、今回のボスニアはローマ(イタリア)に所属するFWジェコやMFピアニッチなど主力選手の大半が来日していない。つまり“飛車角落ちのチーム”だ。実際、準決勝ではPK戦の末に決勝進出を決めたものの、クオリティーが高かったとは言い難かった。FIFAランキング53位の日本にも十分勝機はあるだろう。
 それでもハリルホジッチ監督が「たぶん相手のほうが力は上」と警戒を強めるのは、各ポジションに危険なタレントがいるからだ。今大会、10番を着けるメドゥニャニンは高い技術を持つ左利きのMFで14年のブラジルW杯にも出場している。ブラジルW杯では左SBなどでプレーしていたが、今大会はボランチやトップ下などで攻撃のタクトを揮うだろう。左SBのコロシナツは今回来日したメンバーで数少ない“主力組”。準決勝でも迫力のある攻撃参加から同点ゴールをアシストしている。ドイツ・ブンデスリーガのシャルケに所属しており今季、リーグ戦でマッチアップした酒井宏樹との“再戦”が見られるかもしれない。
 そして最も警戒したいのが、イタリア・セリエBのチェゼーナに所属する198cmの大型FWジュリッチ。これまでジェコやイビシェビッチ(ヘルタ・ベルリン)の影に隠れてきたが、空中戦の強さは規格外。14-15シーズンにはユベントス戦(第23節・2△2)で1得点1アシストの活躍を見せ、注目を浴びた。準決勝のデンマーク戦でも2ゴールを記録しており、コンディションは上々だ。
 主力は不在だが、平均身長185cmと大柄のチームで“デュエル(1対1の球際など)”でも強さを発揮する。ラクに勝てる相手でないことは間違いない。

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