前半が終わった時点で、岐阜スタンドからはブーイングが響いていた。前半だけで6ゴールが生まれた乱打戦。立ち上がりの緩さから2連敗を喫していた岐阜は、またもこの悪癖と決別できなかった。
攻勢に出たのは長崎。3分、FKから先制点を奪うと、6分には1本のロングパスから抜け出した永井が追加点を挙げる。岐阜はPKで1点を返したが、その後も球際の緩い場面が散見。13分にはボールホルダーにプレッシャーが掛からず、永井にこの日2点目を許してしまう。それでも18分にCKから意地の一撃を決めて流れを引き寄せたものの、またしても守備の緩さが水を差す。37分、ロングボールへのクリアが後方に流れると、これに足を止めてしまい、フリーの永井にハットトリックを献上。シュートのすべてをスコアに結び付けた永井の決定力は見事だったが、それを引き出してしまったのは、球際や集中力などの“基本”を欠いた岐阜の選手たちだった。
2点のリードを得た長崎は後半、大きなリスクを冒さない戦いにシフト。引き気味に構えたためボール保持は譲ったものの、岐阜の攻撃を危なげなく遮断して4戦負けなしを達成。3連敗で苦境に陥った岐阜とは対照的に、上昇気流に乗り始めている。(村本裕太)