シュート数はともに二ケタ。相手ゴールに迫るシーンも、その中で決定機に至るシーンも少なくはなかったが、ゴールネットは揺れなかった。光を当てる角度によって、“勝てた試合“にも“負けなくてよかった試合”にも見えるスコアレスドローとなった。
前半の主権を握ったのは横浜FC。空中戦に強い大久保を前線に起用し、山形の最終ラインが押し下げられたことで、ボランチの寺田、佐藤謙介からのボール供給が容易になった。さらに次第にサイドからのクロスを増やし、セカンドボールを拾ってから二次攻撃にもつなげていく。しかし、30分の大久保のヘディングシュートがGK山岸に阻まれ、後半に入った65分にも佐藤謙介の折り返しから小野瀬、大久保が連続でゴールに迫ったが、ここも山岸の好セーブに阻まれた。
後半立ち上がりは山形が汰木のドリブル突破やアタッキングサードでの細かいパスワークでチャンスを作るが、ディエゴが2度の決定機を外すなど、良い形を作りながらあと一歩決め切れなかった。
途中、こう着した試合は終盤に再び加速。横浜FCは88分からイバ、小野瀬、西河と次々に決定的なシーンを迎えながら決めることができず、山形も終了間際に大黒がビッグチャンスを迎えたかに見えたが、判定はオフサイド。山形は連勝こそならなかったが8戦無敗を継続し、横浜FCはアウェイで連敗を回避。両ゴール前の攻防の多い見ごたえある一戦だった。(佐藤円)