GK1シュミットダニエル(松本・24歳)
16試合得点本誌平均採点6.00
底なしのポテンシャル。真価を問われるのは今後
昨季松本の守護神としてゴールを守り続けてきた村山が湘南へ移籍。しかし、仙台より期限付き移籍で加入したシュミット・ダニエルが、その穴を感じさせないほどの存在感を発揮中だ。
恵まれたサイズを生かしたハイボール処理や瞬時の好反応でゴールにカギをかける一方、中学年代までフィールドプレイヤーだったことから足技も巧みで、後方からのロングフィードやパントキックにも冴えを見せる。また、大胆な飛び出しや高い位置取りで最終ラインのプッシュアップにも貢献しており、これも大きなアピールポイント。昨季は熊本の躍進に貢献しているため加入前から期待値も高かったが、ここまではその期待に違わぬ活躍を見せていると言える。
いくつかの選択肢がある中で、新天地に松本を選んだのはさらなる成長のため。「必ずJ1に昇格したい」と強い意欲に満ちており、「今季を一つのきっかけにできれば」と日本代表入りすら見据えている。高いポテンシャルを秘めているのは誰もが認めているものの、真価が問われるのは今後。中盤戦から終盤戦を迎えるに従い、J1昇格を目指す松本にとって負けられない戦い、緊張感のある試合が増えてくるだろう。その中でも平常心を失わずにプレーすることが求められる。
GKの醍醐味について、シュミット・ダニエルは「たった一つのプレーが、その試合の結果を左右してしまうスリル」と話していた。どれほどのベテラン選手であっても焦燥感を味わうほどの厳しいJ1昇格争いで、スリルを楽しみ続けることができるか。(多岐太宿)