暫定首位の札幌との対戦ということもあり、松本にとっては前半戦の大一番。平日のナイトゲーム、それも天候不良の悪条件にも関わらず、アルウィンには1万人超の観客が集まった。その熱に触発され、試合は序盤からハイテンションのまま推移した。
お互いに総失点はリーグ最少タイということもあり、序盤から締まった展開。こうなるとセットプレーなどの“飛び道具”が試合を動かす。23分にペナルティーエリア手前でFKを得ると、高崎がヘディングで押し込み先制。34分には先発起用で「どうしても結果を出したいと思っていた」山本が追加点。ここまでは松本の試合運びにスキはなかった。
しかし、後半は一転札幌の流れに。「あくまでも90分で試合をしようとハーフタイムに話し合った」と都倉が振り返るように、札幌は前節・千葉戦(2△2)でも2点のビハインドを取り戻している。その言葉どおりに立ち上がりから攻勢をしかけると、52分と65分にCKから2得点。福森のキックから都倉のヘッドという警戒していた形で追い付かれた松本は完全に後手に回り、札幌に押し込まれる。
そんな試合に決着を付けたのは、黒子役を自任する岩間の右足。81分にこぼれ球を拾うと、遠目から迷いなくシュート。これがゴールネットを揺らし、劣勢の松本が勝ち越しに成功。残り時間も体を張った守備で耐え切り、上位対決を制した。(多岐太宿)