■ジュビロ磐田
負のオーラを断ち切る、代表帰りの小林に期待
磐田は現在、公式戦2連敗中だ。前節の川崎F戦は相手の攻撃を水際で防いでいたが、試合終了間際にオウンゴールを献上し0-1で敗れた。さらに直近のナビスコカップ第7節・名古屋戦(1●3)も後半こそ主導権を握り、ジェイが復帰後初ゴールを挙げたものの、前半だけで3点を食らう苦しい展開を強いられた。
「オレたちは公式戦で連敗している。負のオーラがクラブに出始めているので、断ち切る意味で3ポイントが一番分かりやすい」(名波監督)
新加入のDFパパドプーロスは5日のナビスコカップ・名古屋戦でデビューを果たしたが、3失点を喫した前半だけで交代を告げられている。試合勘が不足していることは明らかで、フィットまでにはしばらく時間がかかりそうだ。そうした状況の中、J1・1stステージ残り3試合という局面で無理してテストするとは考えにくい。3バックの左にしても、4バックの左CBで起用するにしても、そこはコンディションさえ整っていれば森下の定位置だ。森下にアクシデントがあれば別だが、そうでなければ元ギリシャ代表DFが先発に名を連ねることはないだろう。とはいえ、10年の南アフリカW杯やEURO2012を戦ったそのキャリアからも分かるとおり、実力は折り紙付き。実戦感覚さえ取り戻せば、国際レベルの能力を見せてくれることだろう。
また日本代表に初選出され、7日のキリンカップ決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(1●2)でデビューを果たした小林は、代表定着のためには「チームで勝ち続けること、自分自身の結果を出すこと」が重要だと話しており、今節でも高いパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。(青木務)
■FC東京
堅守は健在。カギは攻撃のオプションか
リーグ戦開幕以降、ACLとの厳しい連戦をここまで走り抜けてきたFC東京。今回のリーグ中断期間は、まずしっかり休養を取ったあと、ここから再び始まる1st最終節までの5連戦に向けて体を追い込んだ。練習試合も2試合行い、そこでは残り5試合の中に含まれる広島戦や浦和戦を見据えて3バックも試すなど、「新しいトライもできた」(城福監督)と有意義なトレーニングを行ってきた。
また、ムリキなどこれまでは調整の遅れが影響し起用できなかった選手もテスト。ともにプレーした前田は「あらためて能力が高い。その能力を生かしてくれれば、僕自身のチャンスも増える。少ない人数でも攻めることもできる」と手ごたえを語る。城福監督も今後の連戦を睨んだ上で、「先発も代えざるを得ない場合も出てくる中で、試合を決めるオプションも必要になってくる。そういう意味では層を厚くするための確認ができた」と、起用の展望を語る。
今節対戦する磐田は、勝ち点19で順位はFC東京の一つ上の10位。FC東京はACLの影響で消化試合が『2』少ないだけに、ここでしっかり勝利して磐田を上回り、満を持して上位戦線に食い込みたい。
「磐田は攻撃陣に個性豊かなタレントがいる。ジェイもけがから復帰して、全体的に前の威力はJでも屈指」と城福監督は警戒する。日本代表に初選出された小林など、勢いに乗る選手もいる。一方、FC東京は米本が出場停止だが、日本代表に選出されていた森重や丸山ら守備陣の堅守で対抗する。「5月はほとんど失点していない(公式戦6試合で3失点)。さらに得点を重ねる努力をしたい」(城福監督)。アウェイの地でしぶとく相手を封じ、勝利を手繰り寄せる。(西川結城)