前半、讃岐は「後ろにだけ人がいて、出しどころには行けていない状況」(清水)。押し込まれた中で相手ボランチにプレッシャーを掛けられなかったが、ほぼワンサイドでプレーした山形も課題であるフィニッシュの精度に苦しんでいた。そのまま0-0で折り返せば試合は讃岐のもの。しかし44分、山形はGK山岸の自陣FKから13本のパスをつなぎ、最後は宇佐美の折り返しに林が右足で合わせて先制した。
後半も山形が主導権を握る形で始まったが、53分、岡村に代えて綱田を投入した讃岐はシステムを[4-3-3]から[4-4-2]に変更。これで山形はバイタルにクサビを打ち込まれる展開となり、65分、サイドを突破した仲間のクロスに木島徹がヘッドを合わせ、讃岐が追い付いた。その後はオープンな展開となったが、決着をつけたのは84分、山形・汰木の一撃。得意の“ユルキゾーン” (左45度)から放たれたシュートはポストにはね返されたものの、相手選手に当たってそのままゴールマウスに入るラッキーな得点となった。
山形は結果として勝ち点3を手にしたものの、渡辺は「達成感や充実感はあまりない。最近は内容が悪い中で引き分けや勝ちを持ってきたが、そのときよりも良くないところがあった」と警鐘を鳴らした。(佐藤 円)