■東京ヴェルディ
昨季の夏場、5連勝したサッカーを思い出せ
「思い出してほしい」
この言葉は、前節の千葉戦(2△2)をあらためて振り返ったときに冨樫監督の口から出てきたワードである。
千葉戦で2点ビハインドの状況から追い付き、勝ち点1を拾ったことはチームにとってもプラス。だが、好ゲームを演じたことに自信を持つというよりも、「自分たちがどういう戦いをするべきなのか、自分たちが何をすべきかを思い出せればいい」と指揮官は語る。その言葉には、5連勝した昨季の夏場のようなサッカーができれば、どんな相手にもしっかりとしたゲームができるという意味が含まれている。前節にしても後半の内容を前半から表現できていれば、勝機は間違いなくあった。もう一度自分たちの戦いに焦点を置き、内容を結果につなげることで一つずつ順位を上げていきたい。
とはいえ、今節ホームに迎える京都は一筋縄ではいかない相手だ。高木大も「新しく入った選手たちがフィットしているイメージがあるし、いま最も勢いのあるチーム」と警戒を強めている。
それでも「昨季の良いときを思い出した感じがある」(高木善)という攻撃を見せられれば、勝てない相手ではない。東京Vは一心不乱に戦う姿をピッチで示していく。(林遼平)
■京都サンガFC
飛躍を遂げた攻撃力と厚みが増す選手層
二つの引き分けを挟んで2連勝、3連勝、2連勝。直近の9試合で勝ち点『23』を積み上げた京都の勢いは、衰えるどころか、ますます加速する気配を漂わせている。
ここ2試合はいずれも3ゴールを挙げての快勝(讃岐戦・3◯1、山口戦・3◯0)。エスクデロ、イ・ヨンジェ、堀米らのタレントをそろえる攻撃陣の連係が試合を重ねるごとにスムーズになり、やや物足りなさがあった得点力が大きく改善された。首位・札幌との勝ち点差は『3』。一気に首位の座へ上り詰めたい京都にとっては、アウェイで戦う今節も勝利のみを見据える一戦となる。
ここに来て選手層に厚みが増している点も好材料だ。第13節・愛媛戦(1◯0)以降は先発を固定していたが、前節は1カ月ぶりに陣容が変化。足を痛めたイ・ヨンジェに代わってFWに有田が、左SBには累積警告で不在の本多に代わって岩沼が入り、代役の選手が一定の成果を残した。特に京都での初先発となった岩沼は、視野の広さを生かした好フィードをたびたび披露。チームの新たな武器となる可能性を感じさせ、石丸監督も「本多と岩沼、どちらにも良さがある」と今後の起用に頭を悩ませている。
また、1カ月半戦列を離れていたCBの染谷が前節からベンチに戻ったことも心強い。(川瀬太補)