浦和、先発を5人入れ替えるもG大阪の守備を崩せず
前節の鹿島戦から先発5人を入れ替えた浦和は、もはや自力での優勝がない状況。敵地でもボールを保持し、人をかけて攻め込むスタイルを貫こうとするものの、その美学はわずか8分で打ち砕かれる。
浦和はG大阪相手にさんざん見せ付けられてきた鋭いカウンターに、この試合でも苦渋を舐めることになった。槙野が放ったミドルシュートが今野に当たると、そのこぼれ球は遠藤保仁の足元へ。フィールドプレーヤー全員が敵陣内に侵入していた浦和の背後に遠藤保仁が絶妙なパスを供給するとアデミウソンが縦へと推進。阿部勇樹ら二人を引き寄せると、「9割9分、アデミウソンのゴールのようなもの」(宇佐美)という絶妙なラストパスを宇佐美が蹴り込み、G大阪が先制する。
ボールは支配しながらも決定機は皆無だった前半の戦いを受け、後半早々に動いたのはペトロヴィッチ監督だ。興梠と武藤を投入した58分以降、ようやく局面に鋭さが戻ってきたものの「浦和には外枠でボールを回させて、中をしっかりと締めておけばいい」(丹羽)というG大阪の戦い方にブレはない。
守備面でカギを握ったのは阿部浩之のパフォーマンスだ。阿部浩之が関根に対応し、右SBの丹羽は中央に絞ってプレー。守備戦術に綻びのなかったG大阪は77分にも遠藤保仁がバー直撃弾を放つなど、少ないチャンスで確実に浦和ゴールに迫った。「全体的に浦和にボールを回させている感覚だった」とGK東口は今季ホームでの初完封を余裕たっぷりに振り返った。スコアこそ最少得点差だが、攻守両面でG大阪がしたたかさを見せ付けた。
これで浦和は1試合少ないながらも川崎Fとの勝ち点差が『7』となり、ステージ優勝が厳しい状況となった。(下薗昌記)