各ポジションで先発争いが激化している状況だが、中でも「CBは最も競争の激しいポジションの一つ」(エリク・モンバエルツ監督)だ。長らくチームを支えてきた中澤と栗原は健在で、右利きながら左足を器用に使えるファビオも高いポテンシャルを秘める。さらにボランチが飽和状態にあることを考えると、展開力に優れるパク・ジョンスを一列下げる可能性もあり、さまざまな組み合わせが考えられる。
最近4試合は中澤&栗原という経験豊富なコンビが堅守を具現化してきた。前節の川崎F戦こそ0-2で完敗したが、J1・1st第13節・神戸戦(1○0)と第14節・柏戦(3○0)では連続完封勝利を手にしている。一方でビルドアップに物足りなさが残るのも事実。指揮官は「何かを獲得すると何かを失ってしまう」と思案顔で話していた。つまり“耐久力”か“ビルドアップ”の二択である。効果的なポゼッションを行いたいのなら、ファビオ&パク・ジョンスというペアも現実味を帯びてくる。ただし守備の要となるCBを異なる外国籍選手二人に任せるのは、コミュニケーション面も含めてリスクを伴うだろう。
大宮戦ではファビオの先発復帰が濃厚で、相方には中澤を起用する模様だ。とはいえフィールドプレーヤーとして歴代最多タイとなるJ1通算518試合に出場している歴戦の雄も、決して安泰とは言えない。今後も指揮官の選択から目が離せず、CBのパフォーマンスは攻守両面に大きな影響を与えるはずだ。(藤井 雅彦)