3月27日のナビスコカップ第2節は1-4の大敗だった。2発を沈めたペドロ・ジュニオールとレアンドロの圧力に押し込まれ、手も足も出ない完敗。勝機を見いだすのが難しいくらいの試合だった。 ただし、あのときとは違う戦いが見せられるはずだ。青木・西という急造CBコンビで臨まなければならなかった前回とは異なり、昌子・植田のレギュラーCBで強力FWを迎え撃つことができる。リーグ最少タイの9失点を誇る鉄壁の守備。その中心にいるのが彼らだ。
2年目を戦う石井体制もだいぶ戦いぶりは安定してきた。積み上げてきたものは着実に試合で表現されている。その最たるものがCBの成長だろう。右SBの西は「守備面が積み重なってきた。CB二人の成長もあるが、ラクにやらせてもらっている」と、隣で彼らの成長をひしひしと感じていた。
中央が安定すればサイドもそれに合わせて動けるようになる。前節の浦和との対戦(2●0)では、CBとSBの間を狙ってくる相手の攻撃に対して、ディフェンスライン4人は見事な連係を見せた。互いが糸で結ばれているかのように、スペースができれば隣の選手がスライドしてそれを埋める。「ソガさん(曽ケ端)の声さえ聞こえなかった」(昌子)という大歓声の中、阿吽の呼吸でゴールを守った。
息の合った守備を見せるディフェンスラインを前後で挟むのが79年組だ。危ないところに顔を出し、ブルドーザーのようにつぶして地ならししていく小笠原と、先を読んだコーチングでバランスを整えるGK曽ケ端。二人のベテランが常にピッチで睨みを利かせている。さらに前線からの積極的なプレッシングが加わり、鹿島の鉄壁の守備は築かれている。 前回対戦では個の能力で押し切られたが、神戸が同じやり方で来るなら通用しないだろう。 (田中 滋)