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J1リーグ 第16節
6/18(土) 19:00 @ ノエスタ

神戸
1
1 前半 1
0 後半 1
試合終了
2
鹿島

Column 試合後コラム

[神戸]維持できなかった、コンパクトな陣形

2016/6/20 11:30

 神戸の前半は完璧だった。全体をコンパクトに保って鹿島のビルドアップを制限。前線のプレスに呼応した中盤と最終ラインは適切な距離感を維持しながらボールを奪い、うまく外されても、一人が寄せて一人がカバーする守備を徹底。球際の攻防、セカンドボールの拾い合いで優勢に立つと、それに連動して攻撃が機能した。ボールを奪えば素早くスペースを突き、一気呵成に攻め立てる。神戸は昨季から継続して“良い守備が良い攻撃を作る”力を磨いてきたが、その成功例を示した前半だった。
 ただ、後半は一転した。“暗転”という言葉がふさわしい。前半終了間際の失点も痛かったが、2点目を奪って攻勢を掛けた相手に対し、改善策をピッチで共有できなかった。藤田は話す。「失点して、(点を)取りにいかないといけない状況でも、全体で下がって良い距離感でボールを奪いに行くとか、そういうことがピッチ内でやれていたら」。追い付きたい気持ちとは裏腹に、間延びした陣形を修正することができなかった。藤田はさらに、「受け身になって“引く”だけではなく、攻撃に行くために全体として引いてから(ボールを)取りに行くことも必要だった」ことを強調する。苦境の中でも、神戸が拠りどころとするべきはコンパクトな陣形だ。気持ちが高ぶっても、良い守備の原則であるコンパクトな陣形を失っては良い攻撃を生むための適切な距離感は維持できない。試合後には、ネルシーニョ監督や選手から「決定力の差」を指摘する声が挙がったが、換言すれば得点を生むための原動力を発揮できたか、できなかったかの差とも指摘することができるだろう。
 有名なこんな格言がある。『努力しても報われるとは限らないが、成功した者は必ず努力している』。決定力が取り沙汰されると、必然的に前線のシュート精度がクローズアップされる。ただ、前線が自らの質を高める努力をするのと同時に、得点力に安定性をもたらすためのコンパクトな陣形を維持する方策も全員で求め続けないといけない。( 小野 慶太)

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