内容は確実に上向いた。6試合未勝利と苦境に陥る名古屋は、前からのプレス、ポゼッションといったベースを継続する中でも、シモビッチの高さを有効的に生かすことをもう一度徹底してきた。
柏は従来の[4-4-2]から3バックに変更し、リトリートからのカウンターを狙ってスタートしたものの、主導権を握ったのは名古屋。前からプレッシャーを掛けない柏に対し、簡単に敵陣に入ることができ、シモビッチの高さをシンプルに使うクロス攻勢から圧力を掛けた。15分過ぎに柏が[4-4-2]に戻してきたことで流れを失いかけたものの、この継続が実ったのが53分。地上での崩しから左サイドを突破すると、永井のふわりとしたクロスをシモビッチが頭で合わせて先制。「練習の成果が出た」と振り返るエースに約1カ月ぶりの一撃が生まれた。
しかし、踏ん張り切れなかった。最終ラインが後退し始めると、全体が間延びする中で茨田にミドルシュートを許し、68分に失点。「何がなんでも結果が欲しかった」(小倉監督)名古屋は最後まで前に出て行ったものの、最終的にカウンターの応酬となる中で決定打は出ず。名古屋は7試合未勝利、柏は3試合未勝利と、文字どおりの痛み分けとなった。(村本 裕太)