Photo:Yosuke Seguchi
重くのしかかった今季初の2点ビハインド
これが川崎Fの宿命なのか。アウェイとはいえ最下位に沈む福岡を相手に、勝ち点2を取りこぼす結果となり、ここまで守っていた首位の座を鹿島に明け渡してしまった。
「情けないし、自分たちがあと2試合勝てば(ステージ優勝)、という状況だったので。チームとして、フロンターレとしての弱さが出てしまった試合」。42分に反撃の狼煙となるゴールを決めた小林のこの言葉は怒りに満ちていた。
鹿島の結果に関係なく、2連勝すれば自力で初優勝できた状況の中で、川崎Fは15分までに2失点を喫する。序盤からドリブルで切れ味を見せていた福岡の金森が、エウシーニョと谷口の甘い守備網の裏を突いて2度、ホームスタジアムに歓喜を呼び込んだ。
川崎Fが2点のビハインドを負ったのは今季初の出来事だった。「1失点目がかなりあっさりやられ過ぎて浮足立ってしまった。そこでまた追い打ちを食らって、多少『やばい、やばい』となってしまった」と振り返った谷口。未経験の状況からくるプレッシャーが動きを硬くしてしまった。23分の大島の決定機逸もそれが影響したように思える。
とはいえ、前半の中盤以降は圧倒的優位に立って押し込み続け、42分には小林のゴールで1点を返した川崎F。逆転の気配を感じさせ、後半もワンサイドゲームを展開すると、72分には大島が奪ったPKを大久保がど真ん中に転がして同点に追い付く。じりじりと勝ち点3に詰め寄っていった川崎Fは多少のリスクを負ってでも前に圧力を掛け続けたが、最後の最後の場面で決め切れず、2-2のまま試合は終了。大事な一戦で痛過ぎる引き分けとなってしまった。
鹿島に首位を奪われたことにより自力優勝は消滅。しかし、1stステージ優勝の可能性はある以上、次も勝利を目指すのみ。ただ、優勝を目前とした取りこぼしは、このクラブの歴史をなぞっているようだった。(竹中 玲央奈)