下位に低迷する北九州に明らかに内容面で上回られる
ここが踏ん張りどころだ。ホームでしっかりと勝ち点3を積んで首位の座を守った札幌だが、この試合では下位に低迷する北九州に内容面で明らかに上回られ、チーム全体に動きの重さも感じた。理由はおおよそ明らかだ。開幕からここまで前線で活躍を続けてきた都倉、内村は疲労の色を隠せず、この試合では縦への飛び出しを封じられ、精細を欠いた。ある選手は言う。「あの二人はちょっと疲れてきていると思う。でも、自分も体力的にはかなりキツい状況」。この日も試合の推移だけを見ればいつもと何も変わらない。攻められながらもはね返し、要所で得点を奪ってそのまま逃げ切る、今季の札幌の必勝パターンだ。相手が21位ながらも「どの相手とやっても接戦になる」と四方田監督は試合前から予見しており、慌てる展開ではなかった。だが、それにしても出足の鈍さが目についた。給水の時間も長く感じたのは気のせいか。
とはいえ、そうした状況でも勝ち点3を積んだのだから、ポジティブに捉えようと思えばいくらでも捉えられる。タフなチームになりつつあるとも評せるのかもしれない。この試合の価値は次節以降で評価するべきなのだろう。
ただし、あえて警鐘を鳴らすならば、開幕から多くの選手が先発出場を果たし、その選手層が売りだったチームが徐々に固定化されている部分。直前の堀米の負傷がなければ前節と同じ先発メンバーであり、2トップは都倉と内村がプレーし続けている。だが、メンバーが流動的ならば「固定できない」と言われ、固定すれば「選手層が薄い」と言われるのがこの世界の常。杞憂に終わる可能性は高いが、同じ“ウノゼロ(1-0)”でも連勝時とは違った印象を受けた“ウノゼロ”だったことは記しておきたい。(斉藤宏則)