前々節は千葉と打ち合いを演じての引き分け(2△2)。そして、前節は好調の京都を相手に逆転勝ち(2◯1)。どちらのゲームもビハインドを負った状況からしぶとく勝ち点を奪えている。これはチームが好転している証だろう。連敗後のここ7試合を振り返っても、敗れたのは第16節・山口戦(1●3)のみ。複数得点を奪った試合も3度あり、得点力が増してきたことによって、内容だけでなく結果にも影響が出てきている。
特に「(昨季と比べて)間違いなく良くなっているのはセットプレー」と井林が声を大にして言うように、今季は流れの中から以外でもゴールを奪う機会が増えている。これはチームにとって大きなプラスだ。「点を取れる肝の部分がだいぶ分かってきたと感じるし、試合中のスイッチの入れ方、選手をどうやって使っていくかを含めて共通理解が進んでいる」と冨樫監督も手ごたえをつかんでいる様子。もちろん攻撃の質やゲームの進め方には改善の余地が残されている。だが、得点を奪う形を構築できていることは、昨季終盤からのポジティブな変化にほかならない。
そして、それに付随するように「選手たちのディスカッションがすごく多くなった。今までもあったけど、全員が参加しているのを見て、少しチームが階段を登ったのかなという気はしている」とロッカールーム内の選手たちに変化が出てきたことを指揮官は見逃さない。千葉戦と京都戦に関しても「思っていた以上にみんなが落ち着いていた」と振り返るように、どんな状況でも慌てないしぶとさと冷静さがチームに備わりつつある。
現状を踏まえても、今節のC大阪戦が持つ意味は大きい。今季は勝利した次の試合で、期待を裏切るようなゲームを続けてきた。そういった同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。アウェイの地で、この勢いが本物であることを証明する。(林 遼平)