試合後「今日は鳥栖らしいサッカーがあまり見られなかった」とマッシモ・フィッカデンティ監督がこぼしたように、序盤からホームの新潟がパスワークで鳥栖のプレッシャーをかわし、ペースを握る。
試合を決定付けた山崎のゴールも、まさに今季の新潟らしい、ピッチをワイドに使った崩しから生まれた。78分、右サイドでボールを受けた小林が大きく左へ展開。これを受けた田中からのパスを、レオ・シルバが中央へ持ち込んでDFを引き付けると、左サイドでフリーになったコルテースへスルーパス。コルテースのクロスに飛び込んだ加藤のヘディングは左ポストを叩くが、こぼれ球を山崎が蹴り込み、これが決勝点となった。
15分に守護神・守田が接触プレーで負傷し、21分に交代となるアクシデントが発生。しかし、チームは動揺することなく、握った流れを手放さなかった。前線からの守備でセカンドボールを奪うと、動かしながら鳥栖の堅守をほころばせ、そのスキを突き続けた。ロングボールを使った鳥栖の攻撃も組織的な守備で完封。ホーム2連勝を収めた。「2ndステージに良い流れで入れる」(山崎)。チーム一丸でつかんだ手ごたえを、新潟は次のステージへつなげる。(野本 桂子)