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[鹿島]ステージの頂点へ。“強い鹿島”を復活させた男たち FW 33 金崎 夢生/J1・1stステージ優勝特集

2016/6/27 11:30



【MVP】
FW 33 金崎 夢生
試合出場15 得点8 平均採点6.20

チームの殻を破った“異分子”

昨季、目覚ましい活躍を見せた金崎の影響力は大きかった。鈴木満常務取締役は言う。
「これまでウチの選手に足りなかった部分を持っている選手。がむしゃらさや戦う姿勢。ミスを恐れずトライする。欠けていたところが補えた」
 どちらかと言えば堅実なサッカーに傾きがちだった鹿島の選手に、化学変化を巻き起こす。
 しかし、海外志向の強い金崎を今季チームに残すためには残留の説得をしなくてはいけなかった。一度はポルトガルに戻ってしまうが、同じクラスの選手を日本人から探し出すのは難しく、外国籍選手も当たり外れがある。「(金崎)夢生の代わりは夢生が一番」(鈴木常務)という結論に至り、欧州の移籍市場が閉まるのを待ってポルトガルに渡り、再度口説き落とした。
 そして、1stステージはチームトップの8得点。ステージ制覇の原動力となった。しかし、彼がもたらしたのは得点だけではない。普段から騒がしく、ふざけてばかりの言動が目立つが、よく目を凝らせばサッカーに対する真摯な姿勢が見えてくる。毎朝7時半にはクラブハウスに現れ、練習への準備を重ねる。さらに、良く言えば家族的だが、悪く言えば小笠原と曽ケ端におんぶに抱っこだったチームに、率直な物言いで風穴を開けた。ボールを持てばゴールをどん欲に目指し、チームのことを考えるあまり自己主張が減っていた攻撃陣に、どこまでやっていいかをプレーで示した。異分子の金崎が混じったことでいまの鹿島はでき上がった。(田中滋)

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