試合前から主導権を握った清水が4発大勝
圧巻の清水劇場だった。大前も金子も先発に並ばない中、8試合ぶりに先発の石毛や途中出場した北川が次々とゴールネットを揺らして4得点。守備でも相手に縦パスを入れさせず無失点に抑えた。小林監督は「暑さがあって難しかったとは思うが、良いゲームをやってくれた」と選手を称えていた。
試合開始のホイッスルが鳴る前から、清水が主導権を握っていた。強い西日が照り付ける中、コイントスで清水はコートチェンジを要求。日光を背中に浴びる状態で攻める清水に対して、山口は日差しとも戦うことになったほか、普段とは違った景色で試合に入らなければならなかった。
こうした心理的な駆け引きを制した清水は、立ち上がりこそ相手にシュートまで持ち込まれるが、徐々にペースを引き寄せていく。20分、相手のパスミスを見逃さずに白崎がカットすると、石毛に預けてから再び引き出して先制点となる一撃。なおも相手陣内でボールを動かして主導権を握り、チャンスを探る。38分には相手のクリアボールが中途半端になったところを見逃さず、攻め残っていた石毛がそのまま頭で押し込んでリードを広げた。
後半に入ると山口も選手交代でリズムを作りだそうと試みるが、清水もブロックを敷くような守り方はせず、村田、北川と攻撃力のある選手を投入。これが奏功して終盤になっても高い位置までボールを運び、ショートカウンターからその2選手の連続ゴールで試合を決定的なものにした。
相手のミスを確実にゴールにつなげ、後半は相手が前のめりになるところを選手交代も使ってうまくいなした。王道とも言える試合運びで大勝した清水が、J1昇格プレーオフ圏の5位に浮上した。(上田 真之介)